『あたし、あんたみたいななよなよした奴嫌いだから。亜紀に怪我さしてみろ。あんたら連帯責任でフルボッコにしてやるからな!!』
「………って」
「……………どこだ、惚れるポイントは」
え?
惚れない?
まぁ……初めてだったから。
周りの女の子はみんな、僕の事を格好良いと言う。
それが嫌とは言わないけど、僕は正直、やめてほしい。
みんな、本当の僕を知らない。
みんなが見ているのは僕の内側だけ。
内側の僕はとても気が弱くて、情けなくて、優柔不断で……彼女の言う通り、なよなよしているんだ。
彼女は、望月さんは、違う。
真っ直ぐで、凛としていて、度胸も勇気もある。
どれも僕にはないものだ。
だから、惹かれたのかもしれない。
眩しかったんだ。
彼女が、とても。
