恋物語







『どこに蹴ってんだよ馬鹿野郎っ!!』





どこの男子生徒かと思ったら、普通に可愛い女の子なんだから、驚いた。


「確か夏……雅樹が部活中ロングパスをミスって、小野崎さんに当たりそうになった時だったよね」

「だったな」

「凄い剣幕で雅樹に詰め寄って………あれ、怖かった?正直」

「久しぶりに恐怖を味わった」

「ははは」


小野崎さんが止めてくれなかったら、手加減無しのグーパンチが雅樹に迫っていただろう。

それぐらい迫力が凄まじかった。



「で、それでお前はあの時のどこに惚れたんだ。つか惚れる状況じゃねぇし」

「いやぁ、ほら、僕あの時、彼女たちを校門まで送ったでしょ。その時」


申し訳ないと思ったから、送っていったんだ。

その時は別に他意なんてなかったんだけど……問題はそのあと。