でも怖くて大きな声を出すことができなかった その時……… 「いででっ」 という声が聞こえた 痴漢をしてきたおじさんがあたしと同じ学校の子に腕を掴まえられていた 「おじさん、痴漢なんて見苦しいですよ」 すると、周りが「えっ、痴漢……」などという声が聞こえてきた そしておじさんはそのまま駅員の人に連れていかれた お礼を言おうと思ったときにはもう彼は居なく、見つける手段は顔と学校名だった それからというとクラスを片っ端から探してみたりもした