秀side

良かった…。安西は本気で付き合った訳じゃないんだ。まぢで安心した。中岡とも仲直りしたし。まだまだこれからって所かな?

プルル

電話だ。中岡から?
「もしもしー。」
「あっ。小倉?オレオレ!」
「知ってる…何だよ。」
「あのさっ。クリスマスの日、クラスの奴らでカラオケ行こうって事になってよ。」
クラスでカラオケ⁉いーねっ。
「あ、クラスってあれ全員⁉」
「違うって!メンバーは8人かな?俺とお前と川上と吉村。女子は安西、野山、雨宮、佐々木だ。」
安西。安西も入ってる。
「空いてるよな?あとお前だけなんだよ。」
「もちろん!」
そういって電話を切った。
12月25日。終業式の日。時間は5時からカラオケ待ち合わせ。
っになった。
嬉しくてたまらなかった。これはチャンスだって思った。最近仲いいし…始めて遊ぶ気がする。しかもクリスマスの日に。

クリスマス当日

ドキドキとワクワクで胸がいっぱい。俺が行く頃には皆きていた。
「あ!小倉ぁっ!おーっす!」
「よっ!」
「小倉登場ー!」
「これで全員揃ったぜ!」
皆がワイワイいってくる。
何か…楽しそう。
「 おっぐらぁ。あんたも酒飲むぅ?」
っと話しかけてきたのは佐々木。金髪でちょっとチャライ女子。
「っ佐々木。お前酔っ払ってるぞ?大丈夫かよっ。あ、俺飲めねーから。」
「ええー?もったいなぁい。のもおーよ♡美味しーよ?」
ははつ。こいつは。酔っ払うといつもそうだ。
「おめー酔いすぎ!俺が酒飲んだら変な事しそーだから」
「えー?たとえばぁー?気持ちいい的なぁ?」
これはヤバイ。
これは佐々木を寝かせた。
それにしても皆、楽しそうだっ。そこで優しく頬笑む人がいた。安西だっ。俺は安西の方へ行く。
「よ!安西!となりいーか?」
「あっ!小倉!いーよ!」
俺は隣に座った。あったかいし。いい匂い。
「何か頼む?」
安西が聞いてきてくれた。
「え?あ、んじゃー。コーラ!」
「分かった。」
ここにいるだけでも。幸せ。
「おけー!頼んどいたからもうすぐ来るよ!」
「サンキュー!」
俺は幸せを感じた。
「おいおい!そこのお二人さんも歌オーぜ!」
「うん!」
「おぅ!」
声を揃えて言った。本当に嬉しかった。



最高のクリスマスになった…かな。