あなたはそう言って、私の肩に着ていたパーカーをかぶせて微笑んだ。



 そう言われても涙は止まらなくて。




「俺がいるから」



 また頭を撫でられた。


 人は嫌いだって思ってた。


 優しい人なんていない、私を理解してくれる人はいないって思ってた。



 でも世界は広い。