「上並桃乃がどこ行ったかしってるか?」 「え…ご、ごめんなさい。それはわからないの」 「そうか…」 「で、でも、体育館方面に行ったと思う。」 「サンキュー」 それを聞いて俺は猛スピードで体育館に向かった。 でも体育館に、桃乃の姿がなかった。どこ行ったんだよ… もしかして…倉庫の中とか? 俺は急いで倉庫をたたき声をかけた。 すると 「夢矢、私はここにいるよ…助けて…」 そんな弱弱しい声が聞こえてきた。