―――…キーン…コーン…カーン…コーン…、




「…お腹すいた…」



4時限目が終わるチャイムが鳴る。

この学園は最初に言った通り全寮制で、寮で自炊して弁当を持ってくることも可能だし、購買、食堂もある。


今日は寝坊してしまったため、たまには食堂に行くか、と頭の中で決定させる。

…と、同時に誰かが私の肩に手を置くのが見えた。



「鈴音!ご飯食べよ!お腹すいたよー」


言いながらぐいぐいと私の腕を引っ張る伊吹。わかったわかったと言いながら椅子から立ち上がると、食堂・購買方面へと歩き出す。


「今日は何買おうかなぁ…って、あれ?鈴音、お弁当は?」

「あー、今日はちょっと寝坊しちゃって…」

「寝坊って…朝いつも通りに一緒に登校したじゃん」

「えっとね、いつもより遅く起きちゃってお弁当作る時間がなかったの」


だから、今日は食堂で食べようかなって。

そこまで言い切ると同時に伊吹がガシッと私の肩を掴む。
えっ…と伊吹を見るとその目はキラキラと輝いていた


「じゃぁ初の食堂だねっ!私も食堂のとこは一回しか食べたことなかったけど、すっごい美味しいんだよーっ!」

「へぇ…楽しみだなぁ」



お昼は、私はお弁当、伊吹はお弁当だったり購買で買ったりしてるので、実は食堂の方はあまり通っていない。

なので、伊吹の話も聞いて、余計お腹がすいたのと、楽しみ度が増した。