「よし、晴香。ちょっと落ち着いて考えてみようね、わたしたちはいま何歳?」 「ピッチピチの17歳!」 晴香が瞳を煌めかせてわたしを見ている、手に持っているのはホストクラブの雑誌、どうやら本気のようだ。 「大丈夫!わたしも杏も化粧すれば大人っぽくなるし!お願い!」 そういう問題ではないのだけれども、…実際、わたしもホストクラブに興味があった。 以前に、引きこもりだった男が、ホストクラブで働いていき、ナンバーワンを目指すといったドラマを見ていたのだ。 「仕方ないなあ…、一回きりだからね?」