特別、普通。

「天乃、帰るぞ。」



私の名前を呼ぶ声がきこえて振り返ってみれば、そこには掃除から帰ってきた都和(トワ)がいた。



「ちょっと待って。」



急いで荷物を用意する。



「じゃ、私先に帰るね。一人で帰っちゃダメだよ、色葉。」


「わかってるよ。バイバイ、天乃ちゃん。また明日!」


「うん。また明日。」



そう言って教室を出た。


廊下に出れば、さっき私を呼んだ人物が壁に寄り掛かって私を見下ろしていた。


ムカついたので、相変わらず背が高いんですね、と声をかけてみた。


そしたら、「天乃が低いんだよ。」と笑われた。



 「いや、実際そうでもないから。」


 「俺からしたら小さいよ。」



正論だったので言い返すこともせず、昇降口に向かった。


後ろから聞こえて来たクスクスっという笑い声は、この際無視する。