特別、普通。

「おはよう!」



教室に入ったらまずは挨拶。


それは誰もがやっていることであり、私も後ろに「!」マークをつけてしまうぐらい元気よく挨拶をしながら自分の席へと進んだ。


挨拶は大事だと思うが、果たしてそんなに元気に挨拶をする必要があったのだろうか、と今では考える。


低血圧の人からしたら朝の元気な挨拶ほどうるさいものはないのではないだろうか。


止まった、と思ったらまた鳴り響く目覚まし時計や「早く起きなさーい」なんて叫ぶ母の声。


うるさい、もっと寝ていたい、そう思うのが普通である。


だけど、当時の私はそんなことはまったく、これっぽっちも考えていなかったため、そうやって教室に入ったのだ。


いつもだったら返ってくる、みんなの「おはよう」という声。


だけどその日は誰も返してはくれなかった。


それだけではない。


例の彼女・・・風上君を好きと言っていた彼女と、その周りにいる女子たちが私を睨みつけていた。