特別、普通。

それからも何回か、風上君と図書館で会うことがあり、勉強を教えてと頼まれた。

別に断る理由もなかったから教えてあげた。


少し話をすれば、志望校が同じだということがわかった。


「どっちも受かるといいね。」と風上君は言っていたが、私はどっちも落ちることはないだろう、と自信を持って言えた。


風上君も私に負けないぐらい優秀だったから。


まぁ、実際に口にすることはなかったのだが。


頼まれたら勉強を教える。それ以上でもそれ以下でもない、私達はそんな関係だった。


友達ではなかった。当然、恋愛感情なんていうものもなかった。


風上君もまた、私と同じ考えだと思っていた。


言い方は悪いが(私の事だから別にいいか)、私を利用しているのだと、丁度その場にいたから使っている、なんてそんな風に思っていた。


・・・あぁ、そうか。それが間違いだったんだ。


人の気持ちなんて、私にはわかるはずもないのだから。