『まどちゃん たまには遊びにおいで』



玲子先生からのメール

そう言えば 医務室 ご無沙汰してたな・・・



「たまには顔を出してよ 工藤君と付き合いだしてから 

こっちの付き合い悪いわよ」



憎まれ口を叩きながら 顔は笑ってる

玲子先生だけは 私と要の関係を知っていた



「ねぇ アナタ達が付き合ってること 会社の人は知らないみたいね

どうして気がつかないのかしら そこが不思議だわぁ」



そういえばそうだ 誰にも聞かれないし 噂になったこともない

取り立てて隠してるワケでもないのに 

でも 当たり前と言えば当たり前か

こんな年の差カップル 誰が想像するって言うのよ



「アナタ達 どうするつもり?

そろそろケジメをつけた方がいいんじゃないの?」


「玲子先生 私にそれを聞かないでよ ケジメって 

結婚してくれって私の方から迫るの?

そんな事できないし そんなつもりもないわよ」



どう考えても無理じゃない

私と彼じゃバランス悪すぎ


でも 考えないこともない

時々 ふと思うことはある

要と結婚・・・そんな時が来るのだろうか


私たちには超えなければならないものが多すぎる

ただでさえ この年齢差

それに加えて 彼の家族のこと


このままでいいよ

いまさら結婚なんて・・・