俺の一人目の彼女は事故死。
二人目の彼女は友達に奪い取られ、その友達が絞め殺した。
俺の彼女は、二人とも死んだ。
死んだんだ…
どちらも、付き合って3ヶ月たたないうちに。
自分が憎かった。
俺と付き合わなければ、二人とも死なずにすんだ……
そう考えることしかできなかった。
翔平と和も、「お前のせいじゃない」って俺を宥めてくれた。
でもそれが、俺をもっと苦しめてた…
「大丈夫」とか「お前じゃない」とか、「違う」とか…
言われるたびに責められてるような感情に掻き立てられた。
俺はずっと、殻に閉じこもったまま。
学校で、俺ら3人は王子様のような存在だったと聞いた。
ルックス上等、運動神経バツグン、知的豊富(和は微妙だが)。
そして、みんなにばらまいていた『笑顔』
俺にはそれが、なくなった。
翔平と和といる時だけの時しか笑えなくなった。
…いや、3人でいる時でも、笑顔は前より格段に減ったと思う。
