ー雅也 Sideー
授業時間は唯一静かになれる時。
クラスの奴らが、うるさすぎる…
特に……
チラッと横を見る。
彼女と目が合い、ニコッと笑いかけられた。
特に反応しずにまた正面を向く。
松崎玲奈。
ここまでウザいと思った奴はいなかった。
香水のキツイ匂いが漂ってくる。
机の上には、キラッキラにデコられた文房具が広げられている。
それらが入っていたのであろう、可愛らしい筆箱。
わからない問題でもあるのだろうか。
わざとらしく、「んー?」と首を傾げている。
1つ1つの動作がわざとらしすぎる。
見てるだけでイライラしてくる。