ちょっと茶色がかかった髪。


長い睫に大きな瞳。


白く細長い美しい指。






優李亜に劣らない…。






いや、それ以上の美貌をもつ女だった。










僕たちに興味を示さない。
まるで優李亜…。




一瞬


惹かれそうになった。





――――――自分の気持ちをとどめた。



僕は優李亜が好きなんだ。

裏切れない。





優李亜がどれだけ僕を裏切っても
僕は…。




隣の席は、安江杏という子になった。



あの美人と仲がいいらしい。


川里美音…。












…僕は誰にも心を奪われてちゃいけないんだ


優李亜以外、誰にも…