私が話終わった後も、みんな口を開かなかった…
よほどびっくりするほどの内容だったんだろう。
何かがあったとは知ってる人はいても、
詳しく知ってる人はいなかっただろうから…。
チラッと翔平くんを見た。
…考え込んでるようだ。
美音を助けて…ね。
お願い…。
翔平くんがこっちを見て、視線が合った。
「お、教えてくれて…ありがとう。
名前…なんていうの??」
そらす前に、声をかけられた。
「あ、倉木彩です。
学級委員やってるから…よろしくね。」
会釈もつけて、あいさつした。
「ね…、翔平くん。
なんか、めっちゃ美音に関心あることない?
もしかして…惚れたの?」
一人の女子が、かなりやばい質問をした。
「え、そうなの!?」
「赤城くん、惚れたの!?」
質問攻め…ですね。
