それが―――――――――――――――――










美音だった。











あの出来事の前の美音は性格もよくて。


よく笑って、気配りもできて、何より美人で。


今以上に、モテていた。










そんな美音に、彼が告白した。

木がたくさん植えてあって、『ふれあいの森』と呼ばれているところで。

小学校のころの、告白スポットだ。










特別好きな人がいなかった美音。
いつも通り、優しく彼をフッた。