え、え、え。
先生、タイミング悪っっ!!
なんて思ったのもつかの間、俺の机の周りには女の群れ。
…俺、隣のやつと話したいんだけど…
本音を飲み込んで、女達の相手をする。
隣から、椅子をひく音がした。
「あ、ちょっ…」
隣のやつは、和の隣の席の女の方へ向かっていった。
「あーあー。いつも通りだね美音は。」
「ほんとほんと。羨ましいわぁ。」
周りの女達が話し出す。
「美音…?」
俺が聞くと、ここぞといわんばかりに1人の女が話し出した。
「川里美音!あの子の名前だよ。
ほんと美少女で可愛くて、
校内一の人気女子!
外に出たらスカウトの嵐!って感じで。
女子に対してはすごくいい子だけど…
男子には興味無くてね…
男関係でよくケンカに巻き込まれてるからさ。
そのおかげで、一部の女子からは僻みでめっちゃ嫌われてるの。
あいつとかね…。」
この女が指した方向。
「雅也の隣の女子?」
