まわりの女子の視線が集まってるのがわかる。
赤城を見てるのか、
はたまた私に妬いているのか…
でも、当の本人はそんなの気にしていないようで。
「あんたさ、めっっっっちゃ可愛いよね。
美人っていうのか。
俺、聞いていなかったんだけど…
名前なんていうの?」
さっき話終わらせたんだけど…。
また話をふってきた。
…イライラする。
「マジで黙ってくれ…」
うわ、心の声が…
「…え?」
…聞こえてない?
やっぱ嫌でも悪口的なのはちょっとね…。
聞こえてなくてよかった。
「…なに?」
あ、一人でホッとしてたよ。
つかそろそろ、話終わりにしないか?
「…別に」
そっけなく、そっけなく言葉を発した。
私はあなたに、これっぽっちも
興味関心ありません。
