「はい、じゃあ朝学活始めるので もっちー、お願いします」 佐野さんが教卓の前に立って もっちーを指名すると、 もっちーは「あい」と返事しつつも 机に落書きしながら我先に起立した。 しばしの沈黙。 「えー、きりーつ」 ・・・・・・。 ガタッ・・・ガタガタガタッ、 毎度毎度なぜか間のある号令と その他の反応。 「おはようございまーす」 「はい、おはようございます。 じゃ、桐ちゃんお願いします」 もっちーが言い終わるか 言い終わらないかくらいで 座りだすクラスメイトたち。 薄情とか言うな。