そして、動くのが面倒だからと、ほとんどの人は自席で着替える。
ちゅーさんは、たとえストーブから離れても他の愛人のところで着替えるが。
「授業終わると直行ですよね」
「ですよね。らぶらぶですよね」
「らぶらぶねーもっちーですよね」
「もちー」
そして美術が始まるのである。
美術の先生はかなり人気がない。
人気がないならまだよかったが、かなり嫌われている。
嫌われまくっている。
みんな話を聞かないわ、絵は描かない物も作らないわ、席を立つは何やかんやで、向こうもうちのクラスをかなり嫌っている。
話が長いのもそうだけれど、その性格がみんなをそうさせているらしく、もはや好感度を取り戻すことは不可能に思える。
そして今日も今日とでみんなが先生の話を聞かないものだから、先生は怒り狂い。
説教が始まるのである。
みんな静かにしてはいるものの、寝たりぐだけたりと、ほぼ話を聞いていない。
まるで終わりの見えない説教に、舌打ちをする者もいたり。
気にせず喋りだす人もいたり。
「おい、誰か救急車呼べw」
と言う人もいたり。
まぁ、ふーみんである。
仮にも前期級長なのにそのせりふである。
そしてお腹痛いようである。

