しかし現実は、マスク一枚でウイルスを防げるほど甘くはなかった。
誰よりも先にマスク姿が定着し、誰よりも手洗いうがいを欠かすことなく清潔に保ってきたはずの副生徒会長――大島有限がまさかのインフルエンザ。
明日から無事に復帰してくるようだが、秀才の一週間の不在のために、クラスは混乱状態。
ちゅーさんこと佐藤都鼠の苛々も募るわけだ。
真っ先に欠けた人物がクラスの重要人物であったことは、インフルエンザの恐ろしさをクラス中、噂を聞いた隣のクラスにまで知らしめ、そのときからマスクを付ける人の数が急激に増えたようにも思う。
ちなみに
同性愛の疑惑がじわじわ溢れる
小林 剣道[こばやし けんどう]。
通称、「こばけん」。
も、ゆぅくんとまったく同じ日にインフルエンザにかかって休んでいたのだが、ゆぅくんの存在が濃すぎて大して目立つこともなく。
そんなこんなで、もっちー級長率いるクラスでは、一気に二人がインフルエンザに感染したのである。
「明日から、大島くんとこばけんが復帰してくると思いますが、引き続き風邪対策には気を入れて・・・・・・」
佐野さんアナウンス。
「なんかおかしいなーと思ったらすぐ休むくらいの勢いでいいからね。早めに休んで早く治ったほうがいいし、無理して学校に来てみんなに移しちゃうのも、ね」
さてこの一言で、
何人の生徒が早めに休息をとるのだろうか・・・・・・。

