「先生先生、最近怒鳴りすぎて肩こってません? この風呂敷が、いや、この坂井めが西条大先生の肩をお揉みしますキリッ」


ニヤニヤと手を揉みながらそそくさと西条に近付いて行くふーみん。

そしてそんなふーみんを皮切りに、

もっちー後援部隊が一斉に動き出す。


「ささ、先生こちらへどうぞ」


教卓の隣にあるパイプ椅子を引っ張り出して来る青い人と、

ふーみんのサポートをしに来たきーさん。

ようやく、キャストがステージに揃う。

静かに見守る観客の視線に、「俺に任せろ」とでも言いたげなもっちースマイルが炸裂。

(も`・ω・´ち)✧キラッ

▽もっちー は じょし の はーと を わしづかみ だ!


唐突な4人の強襲に息を呑んだのも束の間、すぐさま西条の反撃。


「じゃあ心優しい風呂敷くんに肩を揉んでもらいつつ、俺は最高のフィールドで授業をさせてもらうかな、テヘ☆ じゃあ教科書の120ページを・・・・・・え、なんですか?風呂敷くん。と、他3名」


途中で泣きそうな視線を送り始めた4人を横目で笑う西条。

だがしかし、ここで食い下がってしまっては、「ただ評価を下げに来たバカ」で終わってしまう。

前期級長、坂井風呂敷。

後期級長、佐藤都もち男。

応援団長、髙橋青。

図書委員、浅野keymen(?)。

これほどまで豪華な面子がたったそれだけの評価で終わってしまうのは、あまりに悲惨である。

よって、彼らはくじけなかった。