もちモノガタリ



もちは一人、

フローリングの床に正座して

ちんまりしていた。


「な、なんて礼儀正しいんだっ・・・・・・!」


青い人はなぜか驚愕している。


「違うよね、もっちーはこれからのために備えて恩を売ってるんだよね。ねー坂井さん」


「な、なぜ俺に振る」


「ま、まさかもっちー、今のうちにフラグをry」


相変わらずハイスピードな彼らの会話に、

もちは、ただただ微笑むのみだった。


「おいもっちーが笑ってるぞ」


「なんて腹黒いんだ・・・・・・!まさか本当に俺をどうこうしようと・・・・・・」


「坂井さんぴーんち」


勉強が始まったのは、

その1時間ほど後であり、

終わったのは開始から20分の頃だった。