出会ってしまったから





「斉藤、今、何の時間?」



「え?えっと放課後でもないし、何だろう・・・」



「バカっ俺の癒しの時間だろ?」



「あっああ、そっか」



「忘れるなよ」



先生は私の頭を叩いた



「ごめんなさい」



「斉藤、分かった事があった」


先生は真剣な眼差しで言った



「え?」



「ここじゃなんだから、体育倉庫で話すか」



先生は体育倉庫の方向に足を動かした



私も先生についていった



何だろう・・・・分かった事って



先生は体育倉庫に入るとあの棚を動かした



「この落書き、誰が書いたと思う?」



「え?さあ・・・カップルとかじゃない?生徒同士の」



「それが違ったんだよ」