出会ってしまったから




「ごめんなさい」



「何か用事があったのか?」



「ううん、違う」



「まあいい、鞄忘れるなよな」


先生っぽくしないでよ・・・私の胸ガタガタ



もう壊れそう



「はい、ごめんなさい」



「やっぱり本当に甘えられると迷惑だよな」



「え?」


「何だよ忘れたのか?」



「ああ、いや、そうじゃなくて」



「もう大丈夫だ、放課後呼んだりしない、嫌だったよな、悪かった」


そう言って先生は私の鞄を私の肩に掛け職員室に戻って行く



何でそんな潔く謝るの?どうして・・・・・



私は涙を堪えなきゃと鼻をすすった



嫌っ行かないで!!!


「違う!!!」



「え?」


先生は振り向いてくれた・・・・無防備なその表情で