出会ってしまったから





私は自分の前に立つ兄を避けて、家を出た




もう夜に会う事はない



きっと出来ないと思う




学校に着くと、私は部室に行った




放課後に毎日会ってた日々があんなに遠く感じる



先生・・・



私達どうなっちゃうの?




こんなにもこの部室が愛おしい



先生はいない・・・



「幸!」



私は振り向いた




「美優・・・」



「どうしたの?こんな所で」




「ううん・・・何でもない」



「ごめんね、昨日はあんな事言って」



「ううん・・・本当の事だったから」