「ってそんな訳ないか、ごめんごめん、そりゃ言いたくないよな」
高野先輩はそう言いながら窓を見た
「ごめんなさい」
「なあ」
「え?」
「俺たちの関係って友達?知り合い?それとも・・・」
「え・・・どうだろう、先輩はどう思ってるんですか?」
「友達以上」
「え?」
「俺、結構好きだよ、お前のこと、いっつも俺の前になると赤くなる所とか、好きだってあからさまな所とか可愛いし」
可愛い・・・・
でも・・・もうその私はいない
先生の前でしかもう・・・無理だよ
「・・・」
「何で黙るんだよ」
「私・・・・」
「知ってる」
「え!?」
「じゃあな!気をつけて帰れよ!それともう泣くんじゃねえぞ」
高野先輩はそう言い残すと悲しげな笑顔を私に見せて教室からいなくなった。

