出会ってしまったから





「斉藤、もう帰っていいよ」



「え?もう?」



「早く帰らないと暗くなる」



「そうだけど」



「まだ、物足りない?」



「いや、そんなこと」



「しばらく、放課後に会うのは、やめようと思う」



「え、どうして?」



「最近、忙しくて、構ってられそうにないんだ」



「構うって・・・」



「だから、もう来なくていい」



「どうしたの?先生」



「どうしたもこうもない、そういうことだから」



先生はそう言って部室を出た



私は涙が止まらなかった



何で?どうしたの?先生・・・



ひどいよ・・・



こんなの・・・