「幸、また明日な」



高野先輩はそう言って、帰った



「幸」



「ん?」



「何があったの?」



その時、兄が玄関から出て来た



美優はすぐ隠れた



「おい、何してんだよ、危ないぞ」



「うん、今、行く」



兄はドアを閉めた



「はあ、危ない」



「明日、話すね」



「うん、分かった、じゃあね」



「うん、ばいばい」



私は美優に手を振り、家に入った



「告白したのか?」



私が靴を脱いでる時に兄が聞いて来た



「ううん」



「じゃあ、何で手を繋いでたんだよ?」