出会ってしまったから




「当たり前でしょ!違うと思ってたの?」



「いや、お前に限ってそれはないと思ってたけど
本当に俺でいいのか?付きあっても何もしてやれないし」



「あのね!私は何かをして欲しくて先生と付き合う訳じゃないの!
ただ先生と一緒にいたい、傍にいたいの」




「それを言って欲しかった」



先生は強く私を抱きしめた



「え、どういうこと?」



「ごめんな、試したりして」



「え?私の気持ち試したの?先生」



「ああ、悪い」



「ううん、先生、安心した?」



「うん、だけど、いつまで先生って呼んでんだよ」



「あっごめん、つい・・・」



「いいよ、許してやるよ」



「ありがと、直記」



先生は私から離れた。



「直記?」



先生は私の声も無視してソファに座り、足を広げた所を手で叩いた



「こっちに来いよ」