私は教室に入ろうとしたら先生は動かない
「先生は入らないの?」
「俺はいいから、先に入っとけ」
「え、何で?」
「いいから」
先生は私の肩を両手で押した
教室に入ると
「幸!」
森本が私を呼んだ
「あっ森本・・・」
私は扉の方を振り返り、閉まっていく扉をじっと見ていた
「幸?」
森本が私をもう一回呼んだ
私は扉が閉まると自分の席へと行った
「あっごめん」
そう森本に言って
「長かったな、ずっと叱られてたのかよ?」
「いや、少し怒られただけ」
「でも昼休憩終わってるぜ?何話してたんだよ」
「何って・・・」
言いたくない・・・言える訳がなかった

