「私で良かったら頼っていいから、この学校の事はまだ分からないけど他のことだったら私でも役に立つかなって思って・・・」
「斉藤・・・ありがと、じゃあお言葉に甘えて頼ろうかな」
「うん!何でも頼って、手伝って欲しい事とか私に出来る事だったら手伝うから!」
「斉藤は優しいな、俺、嬉しいよ、斉藤みたいな生徒がこのクラスにいるって事が」
「本当?」
「ああ・・・あっ遅れるぞ!授業!」
「あっどうしよ!」
「どうしよって走るしかないだろ!ほらっ」
先生は私の手を握り走り出した
「うわっ」
廊下でも遠慮なく走る先生って・・・面白い
先生って事忘れてない?
私は少し笑ってしまった
「先生、廊下なのに走ってもいいの?」
私は笑いながら言った
「あっそうだった、でもいいよ、いいよ、今だけな」
あっそうだったって・・・今気付いたの?
「はあっはあっまだ始まってないな」
教室の前までやっとの思いで着いた。

