「…こ、これだから今どきの若者は…付き合いきれない!」


そう言っておばさんは店を出ようと出口に向った。

でも自分が止めていた人と太った体でなかなか出口にたどり着けない。


「痩せてから出直して来な!」


ななは満足気におばさんを見ながら、中指を立てた手を真上に上げた。

おばさんは一度も振り返らずに店を後にした。


「さぁてと!食べよ食べよ~」


何もなかったように帰って行くななの背中を見ながら、あたしは大きくため息をついた。