「バ…バカとはなによ!バカとは!」

「そのままの意味だけど?あんたそんなことも分かんないの?本物のバカだね」


やっと言い返したと思ったらこのザマ。

とどめはこの一言。


「だいたいあんたが太り過ぎなんだよ。これくらいなら余裕で通れるし。普通の人ならだけど」


そう言われたおばさんの顔はみるみる赤く染まっていく。


「なな!もぉそれくらいにしといてあげなよ!」


見るに見兼ねてあたしは止めに入った。