「次のお客様どうぞー」


呼ばれて焦り出す心。

お金、足りるかなぁ…

てかもしこのまま頼んで払えませんってことになったらあたし…

もぉこの店行けねー!

てか表も歩けねー!


「お客様?」

「あ、えーと…」


…ここはいちかばちかやってみるか。


「えっと…これとこれとこれと…」

「以上でよろしいですか?」

「…はい」

「では合計で…」


値段を聞いて、あたしの時間が止まったような気がした。