「だからもう一回キスして!」

「なんでもう一回になるんだよ…」


もぉー先輩は…


「遠距離恋愛するんでしょ!思い出は二人のものにしたいじゃん!」

「……」


…あっ!

ここ図書館だった!

みんなに聞こえちゃったかな…?


「…おい」


周りを気にしてキョロキョロしているあたしに、先輩が呼び掛ける。

そして小さく手招き。

あたしは駆け寄って先輩の近くにしゃがんだ。