ツンデレ★王子

「はぁ…」


今日もバスに乗る。

座ろうとしたけど席が空いておらず、仕方なく立った。

また痴漢にあったらどうしよう…

その不安ばかりが頭を回る。


「痴漢ってこんなに怖いんだな…あぁあんなに喜んだ自分が恥ずかしい…」


初めて痴漢にあった日のことを思い出し、自分なりに反省する。


「そういえばそのときから先輩と一緒に帰るようになったんだっけ…もしかして先輩、あたしを心配して…」