ツンデレ★王子

「…あたし男じゃありません」

「知ってる」

「じゃぁなんであんなこと言ったんですか!」


連れて行かれたのは生徒会室。

先輩はまんなかの席に持っていたビニール袋を置いた。


「俺はほとんどここにいる。だからもう教室には行くな」

「それ答えになってません!」


先輩はあきれて大きくため息をついた。


「あのな、俺の立場を考えてみろ。男と思われてるお前とこんな密室で二人きりなんだぞ」

「そんな…!」

「お前のおかげでこっちが迷惑してんだよ!」