「そこの女子高生のおじょーちゃん!」


あたしは足をピタッと止めた。

止めてしまった。

そして後ろからもう一声。


「かわいい女子高生のおじょーちゃん!」


「はぁいっ!」


そんなことを言われたら振り向かないわけいかないじゃないか。

別に言い訳を言ってるんじゃない。

…完ぺき言い訳だよね。

とりあえずこれで、あたしの初日は『欠席』として刻まれるのは確実となった。