「じゃあ改めてまして。

椎名聖也、です。よろしくな。」



「しいな、せいや…。」






綺麗な名前だねって君が笑う。



「きっと、ずっとその名前を知りたかったの。」

 
そうやって微笑むから、そんな顔するお前が悪い。

そう言って、君の髪にかかった桜の花びらをとるふりをして、その唇にキスした。