You are all!

「じゃあ、俺はこれで。梨桜ちゃん。バイバイな。」

でも、繋いだ手を離してくれない。

「……梨桜、ちゃん?」

手を離そうとすると小さくいやいやされた。


「梨桜!」


その瞬間、聞こえた優しい声。
そして、梨桜ちゃんを抱きしめるその人。


「ごめんね、寂しかったよね、ごめんね。」

我慢していたものがあふれたのか、梨桜ちゃんは途端に泣き出した。
そんな梨桜ちゃんを優しく抱きしめるお母さん。

…もう俺はお邪魔かな?
そっと立ち去る。

でも、やっぱり梨桜ちゃんに見つかってしまって。


「またね。大丈夫、きっとまた会えるよ。」


そうして、お礼を言う梨桜ちゃんのお母さんの言葉を聞きながら、俺はその場を去った。