君の幼なじみ。



嘘みたいだ、と。
思わず独り言となってしまったその想いは、可愛い声とともに、うそじゃないよ、と返された。


俺の背中に回る細い腕の感覚に、頬が緩むのが分かる。


ああ、くそ。可愛い。可愛い。



まだ、何にも知らない仲だけど、共通してるものも全然分からないけど、でも好きだよ。これだけは言える。

だからいっぱい教えて。好きなもの。嫌いなもの。

それを2人で共有して、今はまだ小さな好きだけど、これがもっともっと大きな好きになって。



…ずっと一緒にいれたらなって、思う。



          end