君の幼なじみ。

「陸真、くん。」


ふと、目が合う。
ああ、今にも泣き出しそうな顔してる。
私はこのひとを悲しませたくないな、そうおもった。


にっこり笑って、答えた。

「ありがとう。たぶん私も、あの初めて目が合った瞬間から、きっとずっと好きだったんだと思う。」




目を見開く彼。
なんだか、第一印象とずいぶん違うね、そんなに表情豊かなんだ。




話したことだってほとんど無くて、目があったのだってほんの数回で、なのにお互い好きになった。


知らないことだって沢山あるけど、知っていくうちに、また、どんどん好きになるんだろうなあと思う。

そして気付いたら、温かいからだに包まれていた。