君の幼なじみ。

「リレー、前見かけた時美華ちゃんと一緒にいた奴がいて…そいつのこと追い抜けなかったし。…美華、ちゃんに…告るって言ってんの聞いたから、なんか…行く気なくなっちまって…。」


(…つまり、リレーで亮良くんに勝てなくて落ち込んで、失恋するかもしれないのが怖かったってこと?)


「………ハア。」

「…なんだよ。」

「今日、美華ちゃんに話聞いたの。それ、幼なじみの亮良くんって言う人だって。美華ちゃん、その人のこと振ったんだってよ?」


その言葉に俺はパッと顔を上げた。

「それ、マジ?」

「マジ。」