君の幼なじみ。

これは嘘だった。
本当はずっと陸真が好きだった。


あれだけ一緒にいたから陸真の気持ちが私に向いてないことくらい分かってた。


今だってそう。

さすがにもう諦めはついてるつもりだけど。
だから、今の私にできることは1つしかなかった。


この2人の恋を応援すること。




…そうよ、私が応援しなくて、誰がするって言うの。



気付いたら2人にごめん!と叫びながら店を飛び出してた。
もちろん陸真をさがすため。光輝くんとやらと一緒にいるのか何だか分からないけど知ったこっちゃない。

陸真を探して、あの子の所に行かなきゃ。
その思いだけが私の足を動かした。