君の幼なじみ。

「うん、だからね。美華ちゃんたちもまた仲良くなれるよ。」

「香耶ちゃん、…ありがとう。」


ニコッと美華ちゃんが笑う。
うわあ、可愛い。
…ああ、こりゃ陸真が一目惚れするわけだ、と思った。


「でもね、あの…。」

「ん、なあに?」

「香耶ちゃんたちは、一度もお互いを好きになったことないの?」

「私たち?…陸真はないんじゃないかなあ。でも、私の初恋は陸真だったよ。まあ、一瞬で冷めたけどね。」