そうして美華ちゃんの頬を伝う涙。

普通、振った幼なじみのことなんて、こんなに考えたりしないよ。
すごくすごく、心の優しい子なんだろう。そのせいか、涙までもがとても綺麗に見えた。


「ねえ、美華ちゃん。私なんかが口はさむのもどうかと思うんだけど…。
男女の幼なじみの友情、私は有り得ると思うよ。ていうか有り得てるもん。現に私と陸真、お互いこれっぽっちも恋愛感情ないけど、割と仲良い状態が続いてるし。」


「「え……!?」」


するとなぜか突然2人が驚き出した。