君の幼なじみ。



「あ。美華、あの人じゃない?」


千絵ちゃんが指差した先にはリレーの列に並ぶあの人がいた。


私たちの視線に気付いたのか、こっちを見て少し笑いペコッと軽くお辞儀をした。


「あ!ほら絶対脈アリだよー!」

「え、たまたまだよっ!それに、…やっぱりあの子が彼女なんだろうなって今日思ったの。」

「ふーん?私はそんなことない気がしたけど…。あ、ほら始まるよ!」