今日から、高校一年生。
1人暮らしなんて慣れないし、友達が出来るのか
すごく不安!
校庭を歩く足が重い。
「おーい!愛歌ー!」
遠くから走ってくるのは、わたしの幼なじみの
里中律。茶髪で目がぱっちりで、女の子みたいな顔立ち。わたしが家から遠いこの高校にするって言ったら、わたしのことを心配してここ受けるって言い出して大変だったの!
「お前のかあさんが言ってたけど、お前入学式の代表挨拶みてーなのやるの?」
お母さんったらまったく!すぐ言っちゃうんだから!
「はぁ…。」
そう言って、わたしは律から視線を逸らした。
「あー!その顔は、めっちゃ嫌がってるな?まあ、頑張れよなー!」
すると、ブーッブーッブーッっというバイブ音。
「うっわ…かあさんから電話だ!じゃあな愛歌!」
笑顔が憎い………。
なんでわたしがやらなきゃいけないのよ…。
あーもう!いろいろ考えてたらなんか、緊張してきたー!